寒暖差に悩まされてませんか?近頃、朝と夜は急激に気温が低下していますね。
その中でもひときわ心配なのが結露です!
空気の温度が急に下がるとき=寒暖差があるときに結露は発生します。
冬場のイメージがありますが、実は結露って真冬だけじゃないんです!
実はエアコンを使用していると『室内でも』結露が起きることがあります。
結露によって仕事に支障が出てしまっては困ってしまいますよね…
今回は、そんな職場での結露対策について、知っておくべきこと5選をご紹介いたします!
結露は、温度差によって発生します。
前提として、温かい空気は冷たい空気に比べ、水分を多く含むことができます。
その、水分をたくさん含んだ空気が、壁や窓、屋根などに区切られた冷たいものに接すると、その周りの空気は急激に温度が下がります。温度が下がった空気が保持できなくなった水分は、水滴となり壁面や床に放出されます。これが結露です。
結露の発生は、様々なリスクの原因となります。
例えば、下記の3つのようなものが挙げられます。
(1)設備や建物の劣化
(2)製品の品質低下
(3)従業員への健康被害
結露が発生すると結露した場所にカビ・悪臭・腐食・害虫などが発生し、工場設備の劣化につながる恐れがあります。
・金属部分などにサビが生じたり、屋根や壁に傷み・腐食が発生する
・メンテナンスに手間とコストがかかる
・水滴により、漏電事故の発生の可能性が高まり、それによる機械の故障や火災が発生する危険がある
・機械内部への結露による故障の発生
結露によって水濡れ、多湿となり、製品の品質低下の原因となります。
・カビの発生、混入による品質劣化
・食品の腐敗、劣化が早まる
・害虫の発生、混入の危険性
・梱包資材の傷みと、それによる内容製品の劣化
・ロット回収、損害賠償の発生による企業イメージの低下、コストの発生
結露の発生により、従業員の病気、ケガなどの健康被害リスクが高まります。
・湿度の上昇によるカビの発生と、それを吸い込むことによる肺炎などの健康被害
・ダニの繁殖によるアレルギー反応の発症
・結露により床が濡れ、転倒などの事故でケガの危険が高まる
つまり、結露は発生させないことが重要です!
そのためにできる対策には、例えば下記の5つのようなものがあります。
(1) 遮熱シートを設置して温度差を軽減
(2) シーリングファンで空気の循環を促進
(3) 業務用除湿機を導入して湿度をコントロール
(4) 結露防止シートでピンポイント対策
(5) 断熱材を使用して工場の温度を安定化
遮熱シートは太陽の熱を反射または吸収し、建物内に熱が侵入するリスクを減らします。
その結果、結露対策としても効果を発揮するのです!
室内外の温度差を最小限に抑えることが結露を防ぐ鍵となるので、遮熱シートを貼ることでこの温度差を減らして、結露の発生リスクを低減できます。
シーリングファンにより、空気の循環を促進し、室内の温度差を均一にする効果があります。
シーリングファン単体では除湿効果が低いですが、換気扇や除湿機と併用すると、湿度管理に対する全体的な効果を高められます。
対応範囲や環境によってさまざまな種類があるので、工場に合った除湿機を選択し、室内の湿度を効率的にコントロールし、結露を抑制できるようになります。
デメリットは初期投資が必要ですが、結露による設備の劣化などの問題の発生を考慮すると、決してコストパフォーマンスが悪いものではなく、結露対策には最適な選択肢のひとつです。
結露防止シートは工場内で結露が発生しやすい場所に直接的にアプローチできる対策です。
結露は、空気中の温かい水蒸気が、冷たい表面に触れることで発生するため、それを防ぐことができます。
簡単に取り付けられるので、点検などで結露を発見したときにすぐに対処できる点もメリットです。
天井裏の結露対策として断熱材を使用することで、温度の影響を低減することができます。
デメリットとしては、単体では完全な結果を得るのは難しく、他の方法と組み合わせるのがおすすめです。(熱材+除湿機・断熱材+送風機など)
さて、上記で対策を挙げましたが、結露の発生を防いだり、低減させるには適切な運用管理が必要です。
(1)定期的な換気と湿度管理
(2)メンテナンスの重要性
(3)温度と湿度の定期モニタリング
定期的に換気や空気循環をさせることは非常に効果的です。
休憩時間や1時間おきなど、決まった時間に換気(5分程度でも効果あり)を行ったり、シーリングファンを導入し、常時の空気循環を行うとよいです。
湿度の調整のほかにも、二酸化炭素が溜まることによる眠気の上昇や集中力の低下、そしてインフルエンザなどのウイルスの滞留を抑止する効果も期待できます。
空気循環を適切に行うために、定期的な空調設備のメンテナンスを行いましょう。
長年利用していると埃による影響で、風量不足や冷暖房効果の低迷の恐れがあります。
こまめに掃除や点検を行うことが重要です。
温度計や湿度計を設置し、定期的に数値を記録して実態の把握をする習慣を作りましょう。また、適切な数値を実際に従業員に繰り返し周知しましょう。
常時と結露発生時の違いに気づきやすい環境づくりをしていけば、早期対策につながります。
結露対策を行うことは初期投資に目が行きがちですが、波及的に良い効果を生むため、コストパフォーマンスが非常に良い対策です。
例えば下記のような効果です。
(1)初期投資が結露問題の長期的解決に繋がる
(2)従業員の作業環境改善による生産性向上
(3)設備寿命の延長
工場建築の時点で、適切な位置に通気口・換気扇・窓等、風通しのよくする設計をすることで、結露による被害処置のテマ・ムダの削減をはかることができます。
従業員の転倒等の労災予防、フォークリフトのスリップ事故の予防、結露による商品への損害防止など、あらゆる場面での事故・損害防止につながります。
一定の範囲を超えた結露は電子機器や精密機器に不具合を引き起こし、破損するリスクが高まります。
特に精密機器では、湿度の影響を受けやすく、サビや腐食により、品質に悪影響を及ぼします。結果、工場稼働率や不良品の発生率に甚大な影響を与えます。
そういった損害を防ぐために、結露対策は欠かせません。
結露対策は「目に見えにくいリスクを抑えるための投資」ではありますが、製品品質の安定化、設備維持コストの削減、労災防止…など、多方面で効果が波及するため、コストパフォーマンスは非常に高いといえます。
結露対策は「コスト」ではなく「価値の高い投資」。
設備・品質・人のすべてを守り、長期的に高いリターンが見込めます。
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